「スタッフが採用できない」
院長先生の悩みの種の一つです。
クリニックはスタッフなしで経営は成り立ちませんので、辞めれば採用せざるを得ません。
そのため、紹介会社に多額の採用コストを支払い、「もう誰でもいいから面接に来て欲しい」と採用の自転車操業を繰り返している院長先生からの相談を
受けました。
しかし、深く話を聞いていくと、採用できないことに問題があるとお考えでしたが、実はもっと根が深いことがわかりました。
このクリニックでは5年も経つとスタッフが辞めてしまうのです。
採用も大切ではありますが、スタッフが定着せず、採用をひたすらしても、コストがかさむ一方です。
大切なことは、スタッフはなぜ辞めたのかを先生が把握されていないからでしょう。
こういう話をすると、スタッフからは、辞める理由をしっかり聞いていると言われる先生もいらっしゃるのですが、本当にその理由でしょうか。
スタッフの本心の退職理由がわからないのには2つの理由
スタッフの退職理由には、本音と建て前があり使い分けている
スタッフが辞めたいと言ってきた時点では辞める決意は固いため、揺らぐことはほとんどありません。
また、スタッフとしても引き留められても困るので、本音では語りません。
スタッフがクリニックに退職理由を言っても、それはほとんどが嘘です。
エンジャパンの転職サイトデータでも本当の退職理由があることが載っています。
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2018/13174.html
辞める以上、波風立てずになるべく円満退職したいという気持ちがあります。
また、辞める以上、次の職場のこともありますので、円満退職しないと、聞き込み調査があった場合、転職に響くことがありますし、揉めれば退職が長引いてしまうことも懸念されます。
まさに「立つ鳥跡を濁さず」ですね。
もちろん退職理由は、クリニックやスタッフによって様々ですが、とあるクリニックで依頼を受けて調べたところ、5年も経つとスタッフが辞めていくということが分かりました。
この話をしたとき、院長先生も、
「そんなものだろうと大して気にもしなかった」
「あまり長くいられても人件費がかさむから5年くらいで辞めてもらうのがちょうどよい」
と思っていたようです。
しかし、優秀なスタッフでクリニックを引っ張ってくれる人材であれば、長くいて貢献してもらいたいのではないでしょうか。
クリニックへの貢献度が在職年数に比べて不当に高くなるから辞めてもらった方がいいというのは賃金制度に問題があるからです。
大切なことは、なぜ5年で辞めてしまうのかです。
辞めなければ採用コスト、育成コストもかかりません。
今の時代、即戦力で自院に合った人材というのはなかなか採用難易度が高いです。
そのため、今いるスタッフに長く働いてもらい、自院に馴染んで貢献してもらった方がいいです。
なぜ5年で辞めてしまうのかを調べたところ、スタッフは5年もいれば、もう学ぶこともないし、将来も見えないのです。
院長先生は今の一般層の次にリーダー層や幹部層もあると言っていますが、口頭ベースで本当なのかスタッフが理解できないことに問題があったのです。
形になっていないから見えないのでわからないので辞めていくことがわかりました。
そこで当社が支援し、一般層、中堅層、幹部層の評価シートを作成しました。
その後辞めたスタッフは1人で、今までの退職の問題はすべて解決できました。
形にしただけで、スタッフが初めて理解し、今ではモチベーションを高くもったスタッフが自らクリニックを引っ張っていくという気持ちで取り組んでいます。
人事の問題はどうしても対処療法で解決しがちです。
しかし、なぜその問題が起こるのかを追求し、仕組みで解決すれば、その問題は発生しません。
あなたのクリニックでは、起こった問題を「仕組み」で解決していますか?
このようなことにご興味がある方のため、無料相談を実施しておりますので、ぜひご利用ください。
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